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プライベートバンキングアジア2016で感じた、考えた

2016年3月、シンガポールで「プライベートバンキングアジア2016」に参加した。
プライベートバンクやファミリーオフィスの目指すべき道を関係者でディスカッションする熱気を帯びた2日間だった。

 

とても印象に残った一言が飛び出した

パネルディスカッションで特に印象に残ったのは、クーツ銀行のウェルスプランニングのヘッドを務めるリー・ウォン氏の発言だ。

「私たちの意味するウェルスプランニングとは、資産プランニングではなく豊かな人生のプランニング。
顧客の人生をより豊かにすることにコミットする、だから多くの資産を私たちにお預けください、というスタンスを貫いている」。

言いえて妙とはこのことか。
パネルディスカション後に彼女に問いかけた。

「意義深いディスカッションありがとう。
あなたが言っていたことは本誌が意図しているビジネスにとても近いんですよ。
ライフスタイルマネジメントと名付けてもいいんじゃないですか」

と聞くと、

「そう、まさに私のジョブはライフスタイルマネジメントね」と飛び切りの笑顔で答えてくれた。

「曲がり角にきている」(ロンバー・オディエ/ヴィンセント氏)という発言もあったように、今後のプライベートバンクの生命線となる考え方をストレートに拝聴できたのは収穫だった。

 

日本の商談会とは決定的な違いが

ラウンドテーブルディスカッションには私も参加。
フィランソロピーのあり方に関する話題の後、話は前述のリー・ウォン氏の発言に近い話題へ。
私が突破口を開いた。

「我々は金融業を本業としていないライフスタイルマネジメントファームだが、実際にはお金まわりの相談も多い。私はどうするのが望ましいか?」

ヨーロッパのファミリーオフィスの社長が一言、

「その信頼関係に勝るものはないね。
あなたは資産運用には乗り出すべきでない。
まさにここにいるバンカーやインベストメントオフィサーに相談すべきだね。
それがあなたの顧客の選択肢となることがあなたの価値をもっと高めてくれるでしょう」。

賢明で良識に満ちたアドバイスだった。
蛇の道は蛇ということか。

後日彼から電話があり、ヨーロッパのご自宅に招待を受けた。
いまだかつてそんなことを日本人から聞いたことがなかったようで、もっと直接話したい、と。

単なる出会いの場ではないトレードショー。
具体的なビジネスに結び付けてナンボのトレードショー。
これこそ、本来は日本の金融業界にも求められている動きだと強く感じた2日間だった。

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